小原古邨展@太田記念美術館

小原枯邨タイトルアート

トーマス・ドイル展のあと、そのまま原宿まで歩いて太田記念美術館に行きました。何をやってるかは知らなかったのですが、浮世絵専門の美術館なのでいつでも浮世絵があるのです。

太田記念美術館

行き方

原宿駅から徒歩5分ほど。ですが、一番混んでいる道を通らなければいけないのでもう少しかかります。その混んだ道を一本入った静かな場所に太田記念美術館はあります。

アクセス | 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art
渋谷区の美術館。太田記念美術館

小原古邨

古邨イメージ

小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師です。
海外では、多くのコレクターがおり、展覧会も開催されているのですが、日本ではほとんど紹介されることがなかったため、知る人ぞ知る存在でした。

太田記念美術館「 今、注目すべき絵師、小原古邨」 より

私的浮世絵の魅力

私自身浮世絵は有名どころしか知らないので、小原古邨も初めて聞きました。そんな私ですが、浮世絵の原画を見るのは大好きなのです。

  • 絵師
  • 彫り師
  • 刷り師

が原画から見えてきます。三位一体となって一つの作品を作り上げることが浮世絵の魅力だと気づかされます。

古邨の浮世絵

  1. 日本画の花鳥風月のような動物や景色が多い
  2. 木版画にはあまり見えないのですが、近くでみると木目が浮き出ている
  3. 彫り師・刷り師がわざと立体的に刷っているのもある

1. 日本画の花鳥風月のような動物や景色が多い

ポスターの踊っている狐ように動物を題材したものが多かったです。狐はコミカルでしたが、そんなにコミカルなのはなくて、すごく写実的でした。動物の毛や鳥の羽のふわふわ感を丁寧に描いているように感じました。かなりのモフモフ好きだったのかな?と考えるのも楽しいです。

2. 木目が浮き出ている

刷り師がバレンでこすっているところがありありと感じられる原画ならではなので、足を運んで原画を見る喜びがあります。

3. 彫り師・刷り師がわざと立体的に刷っているのもある

浮世絵に詳しくない私にとって新しい発見でした。鳥の羽のふわふわ感などを出すために部分的に紙が盛り上がっています。柔らかい和紙ならではだからできるのでしょうか?版画で大量に作れるようになったということは、かなりの枚数を作らなければいけないのに、1枚1枚凹凸を付けたなんてすごい情熱だと思います。

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/wp-content/uploads/2018/10/kosonflyer.pdf

版元

浮世絵の魅力は絵師・彫り師・刷り師の三位一体だと思っていましたが、今回は版元も重要という発見がありました。

渡邊庄三郎

古邨の晩年の版元になった渡邊庄三郎から出版された絵は、絵そのものもそうですが、制作方法も現代的です。試し刷りを見て、版元の渡邊庄三郎は色を大胆に変更しているのもありました。

これは、今の広告や雑誌の印刷物を作るときも同じです。(大雑把ですが)デザイナー・オペレーター・ディレクターで作り上げていきます。 渡邊庄三郎はディレクターの役になるわけです。

浮世絵は大衆文化そのものだとしみじみ思いました。版元が渡邊庄三郎に変わったころは昭和の初めだったのでそんなに現代と変わらない感じだったのかもしれません。

ディレクターの指示でむっとしたり、新しい発見ではっとしたり。そんな想像するのも楽しいです。

開催期間

2019年2月1日(金)~3月24日(日)

  • 前期 2月1日(金)~24日(日)
  • 後期 3月1日(金)~24日(日)

前期と後期では作品がすべて入れ替わるそうです。ポスターの「踊る狐」は前期です。お出かけの際はご注意ください。

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/wp-content/uploads/2018/10/kosonlist.pdf

ムラカミ
ムラカミ

後期も行くつもりです!

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