
2018年11月23日から2019年2月13日まで渋谷のディーゼル・アート・ギャラリーで開催中されていた トーマス・ドイル展に行ってきました。終わってから更新するところが私のダメなところ。
トーマス・ドイル
アメリカ・ミシガン州出身。1976年生まれ。現在はNY在住。
Diese Art Gallery公式サイトのアーティストBiographyより
画家、版画家としての経験と、幼少期から魅了され続けている縮尺模型を織り交ぜて創られるドイルの作品。
1/100〜1/43スケールで制作された彫刻の数々は、自然による静かな惨事にさらされた人物が多く描かれる。
ドイルの作品はこれまで、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの美術館やギャラリーで展示されており、「ニューヨークタイムズマガジン」「ニューヨーカー」「ニューズウィーク」などの誌面にも登場している。
2009年にはウェスト・コレクション「購入賞」を受賞、マクダウェル・コロニーのフェローシップも獲得。
トーマス・ドイルはミニチュア作家というより表現がミニチュアでしかできないという感じの芸術家です。もしミニチュア好きな人が集まるイベントでお店を出しても、あまり誰も買わないと思われます。
彼の魅力は日常の中にある不安だと思います。ミニチュアにすることによって、上からのぞき込むことができます。それはまるで、自分の心の中を覗いてるかのようなのです。
日常生活と背中合わせの不安感というのはエドワード・ホッパーの絵を見たときと同じ感覚が私はします。しんとした静かな日常に漂う不安と孤独が一枚の絵から感じられます。幸せなのに本当は違うのではないか?大切な家族はいつかいなくなるのではないか?明日は何か世界がひっくり返っているのではないか?
片岡義男がエドワード・ホッパーの魅力について語ったコラムがいいのでお時間があるときに読んでみてください。


ディーゼル・アート・ギャラリー
行き方
渋谷駅から徒歩10分くらい、宮下公園の前です。ギャラリーはディーゼル店内の地下にあります。ビルの入り口はおしゃれなディーゼルのカフェです。ビルにはヒューマントラストシネマ渋谷も入っています。
ビル1階にはどどんとおしゃれカフェがあります。アラフィフには結構勇気が必要ですが、おしゃれカフェを横目にずんずん奥に進んでください!ショップに入ってもまっすぐに進んで階段を下りてください。そして振り返って少し歩いてください。ギャラリーがあります。
実は2回見に行きました。作品を見ているとギャラリーのスタッフさんが図録を持ってきてくれました。図録というより、カタログです。すべての作品に値段が書いてありました。そうです、お金があれば買うことができるのですよ!
図録は1回目に来た時に勝手に取ってみましたので、断りました。2回も見にきてくれたということで、スタッフさんが色々教えてくれました。
トーマス・ドイル展にまつわるエピソード

スタッフさんはディーゼル・アート・ギャラリーの人でした。
- ギャラリーではオーデション方式でギャラリーに展示するアーティストを決めている
- しかし、トーマス・ドイルはディーゼルギャラリーの中の人にファンがいて招聘した
- トーマスはミニチュアに顔を描くときに写真に撮って大きくして確認しながら描く
- それをギャラリーにもあるポスターのように作業場に貼る
- トーマスは奥さんと子供を連れて来日した
- みんな初来日だった
- トーマスは幼い時から漠然とした不安を抱えていた
どうしてトーマス・ドイルを知ったのですか?とその時聞かれました。
よく覚えていないのですが、アメリカドラマCSIでの「模型殺人事件」でミニチュアを調べていて、色々ミニチュアを探しているうちに知ったような気がします。

まとめ
ネットでしか見たことがなかった作品を生で見られるのは最高でした。360度から見られることが素晴らしい。彼の作品は360度から見られるように作ってあります。
スタッフさんと話せたおかげで色々知ることができて楽しかったです。ギャラリーは敷居が高くてあまり足を運べないのです。誰もいない小さな空間に受付の人と二人きり。気になって作品が入ってこない…なんてことになりがちです。ディーゼル・アート・ギャラリーはおしゃれなショップの中にありますが、小さなギャラリーより全然見やすくお勧めです!
あまり関係のない話

1回目に行ったときは、iphoneXSを買った帰りでした。それまで使っていたiphone6を下取りに出したので、そのとき持っていたiphoneでは写真を撮ることができませんでした。
ギャラリー内には写真を撮ってSNSでシェアしてくださいとポスターが貼ってありました。撮っていいのに撮れない悔しさ。iphoneを買うついでにトーマス・ドイル展も行こうと当初から計画していました。二兎追うものは一兎も得ず???

渋谷Appleストアからはディーゼル・アート・ギャラリーは徒歩5~6分です。その中間に好きなインテリア&雑貨ショップのACME Funiture(アクメファニチャー)があるので、個人的には楽しくぶらぶらできます。この辺りは、渋谷の中でもそこまで混んでないところも◎。


アクメファニチャーは見るだけですけど、見てるだけでワクワクしますね。
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